自分の力をコントロールする

柔術を始めたばかりの頃は、どうしても力を使います。
相手に動かれたくないから強く握る。
押されないように身体を固める。
逃げられないように体重をかける。

最初はそれで構いません。

でも、柔術を続けていく中で覚えてほしいことがあります。
それは、自分の力をコントロールすること。
柔術では、強い力を出せること以上に、必要な場所へ、必要な強さで、必要な瞬間に力を使えることが大切です。


🥋 私もずっと「力が強い」と言われてきました

私自身、昔から練習相手に「力が強いね」と言われることがよくありました。
でも、当時の体重は64kgほど。
身長も高くなく、決して体格に恵まれているタイプではありませんでした。

練習相手も、自分より身体の大きな人ばかり。
中には、私の倍以上の体重がある方とも練習していました。
そんな相手に、最初から最後まで全力で力を入れ続けても勝てるわけがありません。
こちらが先に疲れます。
だからこそ、「どこで力を使うのか」については、とても考えてきたつもりです。
ここでは力を使わない。
ここだけは譲らない。
今は耐える。
この瞬間に動く。

体格で勝てないなら、力の量ではなく、力を使う場所とタイミングを考えるしかありません。
それは、自分の柔術にとって大きな学びになりました。


💡「力が強い」と「ずっと力を入れている」は違う

柔術で相手が感じる「強さ」は、単純な筋力だけではありません。
タイミング。
角度。
身体の位置。
グリップ。
体重のかけ方。
こうしたものが合わさることで、実際の筋力以上に強い力を伝えることができます。
逆に、最初から最後まで100%で力を入れていると、すぐに疲れてしまいます。
大切なのは、力を出し続けることではなく、必要な瞬間に使えること。
これだけでも柔術は大きく変わります。


✋ 襟の持ち方、身体の当て方、体重のかけ方

例えば、襟を持つとき。
ずっと全力で握っていれば前腕は疲れます。
本当にグリップを守りたい瞬間だけ強く握り、必要がなくなれば緩める。
強く握れることより、いつ強く握るのかを知っていること。

身体の当て方も同じです。
勢いよく相手へぶつかることと、肩や胸を正しい場所へ当てて圧力を伝えることは違います。

体重も、ただ相手の上に乗せればいいわけではありません。
どこへ重さを乗せるのか。
相手が動いたらどこへ移すのか。

こうした細かいところを変えるだけで、同じ技でもまったく違うものになります。


🌱「力を抜く」は、弱くなることではない

柔術ではよく「力を抜いて」と言われます。
でも、力を抜くというのは何もしないことではありません。
必要のないところでは力を使わず、必要な瞬間にはしっかり使う。
普段は20。
必要なら50。
勝負どころでは100。
そして必要がなくなれば、また20へ戻す。
この出力を調整できるようになると、疲れにくくなり、相手の動きも感じやすくなります。
そして、自分が力ではなく技術で何をしているのかが少しずつ見えてきます。


⚠️ コントロールされていない力は、ただの暴力になる

ここは、とても大切だと思っています。
自分の力や重さをコントロールできていないものは、ただの暴力になってしまいます。
自分より身体の小さい相手。
初心者。
年齢が上の相手。
怪我から復帰したばかりの相手。

全員に同じ強さでぶつかる必要はありません。
経験を積んでいくほど、相手に合わせて自分の力やスピードを変えられることが求められます。
力があることは悪いことではありません。
むしろ大きな武器です。
大切なのは、その武器をコントロールできることです。


🔥 少し意識するだけで、柔術は大きく変わる

もっと強くなりたいと思ったとき、新しい技を覚えることばかりに目が向きやすいと思います。
でも、一度今の自分の柔術を見直してみてください。
襟をどのくらいの強さで持っているのか。
身体をどこへ当てているのか。
頭をどこへ置いているのか。
体重をどこへ乗せているのか。
どの瞬間に力を入れているのか。
こうした部分を一つずつ変えていくだけで、
あなたの柔術は異次元の成長を見せるかもしれません。
新しい技を増やさなくても、今持っている技の質を大きく変えることはできます。


🥋 力の量ではなく、力の使い方を考える

私自身、自分の力を完璧にコントロールできているとは思っていません。
でも、体格で劣る相手と練習することが多かったからこそ、
「もっと少ない力でできないか」
「どこで力を使うべきなのか」
ということは、ずっと考えてきました。

倍以上の体重がある相手に、力の量で勝負しても勝てません。
だから考える。
どこで力を使うのか。
どこで抜くのか。
どうすれば、自分の体重や力を一番効率よく相手へ伝えられるのか。
そこに柔術の面白さがあります。

柔術は、相手をコントロールする競技です。
でも、その前に必要なのは、自分自身をコントロールすること。
襟の持ち方。
身体の当て方。
体重のかけ方。
力を使うタイミング。
ほんの少し意識を変えるだけで、今までと同じ技がまったく違うものになります。

力を出す柔術から、力を使う柔術へ。
そして、自分の力をコントロールできる柔術家へ。

グレイシーバッハ福岡では、そんな柔術を一緒に学んでいきたいと思っています🥋✨

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