ブラジリアン柔術が子供にもオススメな理由
「前転」できない子供が増えているのはご存じでしょうか。
柔道の指導に行った際に、準備運動として前転や後転、倒立などすることがあります。
小学生や中学生の指導に行く際に、この準備運動をできる子供が約半分。
たまに高校生でもできていない子も。
(ちなみに私が柔道をしていた時は合同練習会でも基本的には全員できる、みたいな感じでした。)
前転や後転ができないから私生活に支障は無い。たしかにそうです。
私が問題だと思っているのは「自分の体をどう動かしたらできるようになるか」を考えていないことです。
やり方を教えても、本人の体を本人がどうやって操ればいいかわかっていないことがほとんどです。
もちろん私が100%操れているわけではないのは重々承知しています。
しかし「こうしてみたらどうだろう」という思考が無くなることはありません。
大人の皆さんも、小さいときに公園で遊んでブランコでどれだけ高く上がれるか、ジャングルジムで鬼ごっこをしてみたり、木に登って秘密基地を作ってみたり、いろいろ試してたくさん経験して大きくなっていったと思います。
危険であるという理由で公園から遊具が消え、遊ぶ場所も制限され、家でできるゲームが多くある。
ゲームの中では自分の体をどう動かしたらクリアできるか考えるものはほとんどないと思います。
運動能力の低下がよくネット記事になっていたりしますが、原因は「自分の体に対して考える機会が減った。もしくは無くなった」というところにあるのかもしれません。
・ブラジリアン柔術を子供にもオススメする理由
ブラジリアン柔術は「考える」スポーツです。
勉学とは違い、やり方や解き方は無限なんです。
このやり方がいいよと教わっても、自分用にカスタマイズする時間が必要です。
体の大きさや柔らかさ、力の強さ等全員がまったく同じであれば1パターンのやり方だけでいいかもしれませんが、自分自身の「強み」は十人十色のはずです。
自分は何が強みなのかを知れる機会は多ければ多いほど良いと考えています。
ブラジリアン柔術は「できること」「できないこと」がハッキリわかります。
できないことをできることにするためにインストラクターから学び、仲間同士で試し、上手くなっていく。
大人になってからは少し難しい、年齢関係なく友達みたいな関係が子供たちにはあります。
学ぶこと、頼ること、頼られること、子供の時にたくさん経験できるのは貴重であると思います。
ブラジリアン柔術には護身術の側面もあり、国内のグレイシーバッハにはいじめ対策で通っている子供もいます。
攻撃するための手段ではなく、守るための手段としてブラジリアン柔術を学んでいます。
子供には子供の社会が存在していて、見えている世界も大人より小さいです。
世界を少しずつ広くしていくには「習い事」が一番身近ではないでしょうか。
私が子供の時は、学校区内が全く関係ないところで出会う人は全く違う価値観を持っていて、話すたびに新しいことを教えてもらうような感覚になりました。
ブラジリアン柔術以外でも「習い事」にはそういった価値もあります。
ブラジリアン柔術は格闘技の中で比較的怪我が少ないと言われています。
柔道のように投げ飛ばしたりはせず、空手のような打撃もありません。
衝撃等で脳へのダメージが蓄積することもほぼありません。
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