勝つには負け方を学べ

柔道で一番最初に学ぶのは受け身です。
柔道時代に先生からよく言われたのは「柔道は負け方を一番最初に学ぶ」ということです。
安全な「負け方」を学びます。
ブラジリアン柔術でも降参を意味する「タップ」を知らなければ怪我をし、長い期間練習ができないかもしれません。
試合で言えば「負け」かもしれませんが、練習に「勝敗」はあるのでしょうか。
ブラジリアン柔術においては練習中の「勝敗」は無いと思っていますし、師である日本総代表滝川直央先生にもそう教わってきました。
関節技を極めたから勝ち。絞め技を極めたから勝ち。
普段の練習中にそんな狭い視野で練習していても上手くなりません。
試合を想定した選手クラスではいいかもしれませんが、一般クラスでは意識しなくていいところです。
苦しんで、技を我慢して、貴重な練習時間を無駄にすることはオススメしません。
さっさと降参して、次の練習に移った方が経験や学びになります。
どんな人でも学べることはあります。
黒帯でも白帯の人から学ぶことがありますし、キッズからも学ぶことがあります。
降参することは何も恥ずかしいことではありません。
どれだけ上手い方でも降参したことない人はいません。
降参したことが無い方がもしいたら、体中壊れていて使い物にならないはずです。
上手い人ほどちゃんと降参します。
その先が無駄な時間であることを知っているからです。


降参をする1秒もない時間を消費するか、降参せず怪我をして数カ月もしくは一生の時間を消費するか
あなたはどちらを選びますか。
怪我をしにくいスポーツであっても、我慢や無茶をすれば怪我します。
怪我をしない練習を心掛けることによって上達スピードが上がるでしょう。
試合で言う「負け」をどれだけしてきたかが、柔術を上手くなるための最短ルートなのかもしれません。

 

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